ニュー・ミュージックの墓碑銘 ~ 今だから / 松任谷由実・小田和正・財津和夫

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85年にリリースされた松任谷由実・小田和正・財津和夫のコラボレーション・シングル。
プロデュースは教授こと坂本龍一。
そして高中正義・後藤次利・高橋幸宏というサディスティックスの残党がバッキングをつけた超がつく豪華布陣。
基本的にユーミン+小田和正の曲調で、教授はこの当時よく使ってたシンセの音色と手グセ全開のアレンジで仕上げております。
あとユキヒロ氏のドラムもわかりやすい(笑)。
同年このメンバーに加藤和彦を加えたバンドで伝説のイヴェント「オール・トゥゲザー・ナウ」に出演。
たしかサディスティック・ユーミン・バンドとか言ってたかな。
YouTubeで検索すれば当時のラジオ放送が聴けると思います。
この85年というのは日本におけるポップス界の地殻変動が起こった時期で、レベッカ、爆風スランプ、米米CLUB、聖飢魔IIといった音楽的にもヴァラエティ豊かなバンドがデビュー、いわゆるニューミュージックという言葉をあっという間に死語にしてしまいます。
もちろんニュー・ミュージックの旗頭と呼ばれたユーミンは88年の「Delight Slight Light KISS」で記録的な売上をたたき出し、小田和正も91年のTVドラマ主題歌「ラブ・ストーリーは突然に」で大ヒットを記録して未だ現役ですが、世代交代が進んだという意味ではこの年が一番大きかったでしょう。
そんな地殻変動が発生している中でニュー・ミュージックの大御所達が集まってこういった作品を作ったのはある種象徴的な出来事でした。
先述した国際青年年記念イヴェント「オール・トゥゲザー・ナウ」は吉田拓郎、オフコース、さだまさし、南こうせつ、イルカ、武田鉄矢というフォーク/ニューミュージックの大御所に加えて松任谷由実、佐野元春、サザンオールスターズ、山下久美子、白井貴子、アルフィー、アン・ルイス、ラッツ&スターといったこの時期絶頂を極めていたミュージシャンが出演、また、この当時既に伝説のバンドだったはっぴいえんどが再結成、もろもろひっくるめてものすごいことになっており、はっぴいえんどのメンバーとして出演していた細野さんが「ニューミュージックのお葬式」と呼んだイヴェントでございますが、今にして思えばまさしくそのとおりでした。
この作品と、「オール・トゥゲザー・ナウ」を境にニュー・ミュージック期のミュージシャン達はヴェテランと呼ばれる域に移行したと見てよいでしょう。
このシングルは権利関係もろもろのために未だCDとはなっておらず、この時発売されたアナログEPのみです。
この翌年からCDが爆発的に普及し、ほとんどの新人歌手~バンドの音盤デビューはCD形態になりますが、そういった意味でもニュー・ミュージックの墓碑銘としてふさわしいかなと。

12:01:00 on 09/19/08 by yoshiki - Music

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